家計簿は侮れない ― FPが伝える“生活の記録”の力

年末は家計を見直すタイミング。

12月に入り早10日。2025年が残り少なくなってきました。今年の総まとめに取り組んだり来年に向けて色々計画を立てていらっしゃる方もいるとお察しして、今回はこの時期、店頭でもよく来年の手帳・カレンダー・家計簿・日記などを見かけますので、その中で、家計簿にスポットを当ててみます。

「家計簿は面倒で続かない」と思う方も多いかもしれませんが、実は侮れない存在です。

ベネッセの調査(PR TIMES掲載記事・2025年12月10日閲覧)によると、何らかの形で家計簿をつけている家庭は約78%。紙派・アプリ派それぞれですが、家計簿をつけている家庭ほど黒字率が高い傾向もあるようです。

FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から見ても、家計簿は「日常の収支の見える化」だけでなく、数年に一度のイベント支出を振り返る備忘録として役立ちます。
例えば、お子様の高校・大学入試では受験料や交通・宿泊費、入学金など待ったなしで資金が必要になります。ご兄弟がいらっしゃるご家庭では特に次のお子さんのときに備えるためにも、前回の記録があると安心です。もちろん、志望校や入試の種類によって必要なタイミングはそれぞれ異なりますが、参考情報として使えます。

ご実家が遠方の方ですと、法事や冠婚葬祭なども、交通費や宿泊費がまとまってかかるため、記録が次回の目安になります。

行政書士の視点からも、家計簿は「相続や契約の場面で記録があること」が安心につながります。完璧でなくても、ざっくりとした記録が未来の安心を支えることができます。

では、どんな方法で始めればいいのでしょうか。
家計簿にはいくつもの入り口があります。

  • ノートや市販の家計簿帳に手書きする「紙ベース」
  • レシート撮影や銀行連携が便利な「アプリ」
  • 自分流にカスタマイズできる「Excelやスプレッドシート」
  • レシートを月ごとにまとめるだけの「簡易版」
  • 気になる項目だけ記録する「部分的家計簿」

ご自身が取り組みやすい方法を選ぶことが一番です。
完璧に続ける必要はなく、まずは“ざっくり記録”から始めてみるのがおすすめです。目的は出入金のタイミングや額、分類(食費・生活費・水道光熱費・交際費・レジャー費など)を把握することです。ですので必ずしも「家計簿」という冊子や完璧なデータを残すことが条件ではありません。

今年の締めくくりに、家計簿を“生活の記録”として見直してみませんか。