住宅ローン控除の残高証明書が届き始める時期になりました。
すでに控除を利用されている方にとっては、「今年も控除額がきちんと反映されるか」を確認する大切なタイミングです。
また、今年新たに住宅を取得された方にとっては、初めての控除申請に向けた準備が始まる頃でもあります。
今回は、控除を“受け続ける”方にも、“これから受ける”方にも共通する、見落としがちなポイントをお伝えします。
控除額は「年末のローン残高」で決まる
住宅ローン控除は、年末時点のローン残高に対して0.7%を上限に控除される仕組みです。
そのため、年末になる前に繰り上げ返済をすると、控除額が減ってしまう可能性があります。
たとえば、数年後に住宅のリフォームを予定している方、お子さまの進学や自家用車の買い替えを控えている方などは、現金を手元に残すことで生活設計上のメリットがある場合もあります。
また、収入が不安定な方や、介護・医療費など予測しづらい支出が見込まれる方にとっても、繰り上げ返済は慎重に判断したいところです。
金利負担と控除メリットのバランスを冷静に計算し、家計全体の設計と照らし合わせて判断することをおすすめします。
こんな方は特に確認をおすすめします
- 今年、繰り上げ返済を検討している方
→ 控除額が減る可能性があるため、返済額と控除メリットを比較して判断をしてください - 変動金利で借りていて、金利上昇が気になっている方→ 金利負担と控除額のバランスを見て、焦らず計画的に返済をつづけてください
→ 場合によっては、手数料を払ってでも固定金利へ変更することで、将来の返済計画が立てやすくなることもあります - 控除を受けて数年経ち、「毎年同じでしょ」と思っている方
→ 制度変更や所得・家族構成の変化で控除額が変わる可能性もあるため、今年の条件を確認 - 今年初めて控除を受ける予定の方(新築・購入・入居済)
→ 初年度は年末調整ではなく、確定申告が必要。必要書類の準備を早めになさってください
制度を活かすには、焦らず、納得して進めることが大切です。
ご自身の生活設計に合った選択を、じっくり考えてみてくださいね。

